英語論文の守るべき3つの基本事項

アカデミックな文書を作成する際の書き方の決まりや基本的なルールのことを、アカデミックライティングと呼ばれています。このルールに沿って作成することが最低限に必要なこととなります。根本的には日本語で論文を作成する場合にも役立つ内容が多くありますので、知っておいて損はないでしょう。こちらでは、英語論文を執筆する際の、基本的な守るべき事柄をまとめましたので、ぜひご参考になさってください。

決められた構成をまもること

規定に沿った構成をするということは、日本語で論文を作成する場合でも変わりはありません。ただ、英語圏での文書作成には日本語で作成する場合と構成の順番が違ってきます。また、研究内容や分野、投稿しようとする雑誌によっても若干の違いがあったりもするので、過去文献や投稿規定をまず確認することをお勧めします。標準的には、タイトルから始まり、要旨、序論を記述し、先に結果を記述してから、考察や結論に至ることが多いようです。その後に、参考文献や図表を添付するという形式が一般的です。英語圏では、研究によって得られた結果を明確にしてからその考察などを書くことが暗黙のルールとなっています。このあたりは、日本の構成とは若干違います。

このような構成をする場合、しっかりと骨組みを完成させておくことが重要です。この骨組みが出来ていないと、執筆中に重複した内容が散見されたり一貫性の無い文書になってしまいます。骨組みを作成して、構成に使用する要点やアイデア、流れなどをと整理しておきましょう。

こうして、内容を最後まで整理してから執筆し、出来上がった段階でタイトルをつけ、要旨の内容を考えるようにすると、内容に沿ったタイトルをつけることができます。また、研究や執筆に関して、参考にした文献などがある場合は、どんなに小さな内容であっても参考文献として掲載しましょう。これをきちんとしていないと、文献を盗み見したということになるので、論文としては完全に失格扱いとなってしまいます。このように構成の規定やマナーを守り、且つわかりやすく、有益な内容が盛り込まれているという事が論文としての価値を高める事になるのではないでしょうか。

スペルや文法にミスがないこと

日本語であっても誤字や文法的におかしな表現がある文書は問題ですが、これは英語であっても同じことが言えます。また、論文ともなると、使用する単語や文法においてもフォーマルな表現であることが求められます。英単語そのものにミスがない事が大前提ではありますが、その他にもカジュアルな表現にならないよう気を付けることも重要です。口語で使用するようなインフォーマルな接続詞や動詞はあまり好まれません。また、口語で使用される事の多い動詞には複数の異なった意味を取る動詞が多く、表現にあいまいさが生まれる原因にもなり得ます。このような事態を避ける為にも、意味が明確にしやすい動詞を選ぶ事が必要となります。この場合、英英辞典を使用すると、和訳だけでは分かりにくい英単語の意味を理解することもでき、また同じような意味で違った単語を探し出すヒントも見つけやすくなります。

英語の文法に関しては、日本語のそれとは大きく異なる点がたくさんあります。動詞や名詞の種類に気をつけなくてはなりませんし、冠詞というのは日本語では扱われないルールのひとつですので、悩む部分ではありますが、執筆前に確認をしておきましょう。加えて、数の一致など細かい所も注意が必要になります。

また、英語では時制を一致させる事も重要視されます。結果として扱う場合は過去の時制、論じる場合には現在の時制を使うという様にはっきりと分けて執筆しましょう。論文で使用するような英単語や頻出するセンテンスに関しては、過去の論文などを参考にしたり、その分野の研究に詳しい方や作成経験の豊富な方からの助言を受けたりし、誤った使用方法やミスの内容に執筆することを心がけましょう。

内容に矛盾がないこと

研究をして得た結果に対して、序論、考察などを論じるわけなので、その過程や内容に矛盾が生じるような事があってはなりません。タイトルから最後まで一貫した内容にて作成されている事が求められます。矛盾がないよう作成するには、主題となるテーマはより絞り込まれているべきです。テーマを幅広くとらえてしまうと、内容にも統一性がなくなり、結果的には流れに矛盾が生じてしまう可能性があります。また、論文が長くなりすぎる事が予想され、複数の無関係の内容を盛り込んでしまうことにもなりかねません。論文は長い方が良いと思うかもしれませんが、長くなくてよいのです。絞り込まれたひとつのテーマに沿って、短くとも内容が明確で、簡潔に理解できる事が重要となります。もちろん、研究段階での計算のミスなどによる矛盾は、論文自体の信頼性を損なうきっかけとなってしまいますので、細心の注意を払うべきです。

参考文献と内容が一致していない場合も問題が生じます。参考文献リストにしっかりと載せていない内容を記載する事は義務付けられているわけですから、あやまった参考文献リストを作成してしまう事や少なく記載してしまうという事も、矛盾した内容を作成したという判断をされかねません。引用した参考文献は紙ベースで用意し、内容を突き合わせるなどの作業を付け加えるとよいでしょう。スタートからゴールまで、首尾一貫した内容になっているか、作り終わった後の確認作業を怠らない事が大切と言えるでしょう。

まとめ

最低限守るべき基本的な内容ではありますが、必死に執筆していると漏れていたり、内容が脱線していったりという事は考えられます。書き始める前に、英語での校正をきちんと把握し、骨組みを作り、面倒くさがらず辞書を引いて確認をするようにしましょう。どのような内容について執筆しているのかを常に念頭に置き、論点の中心から外れてしまう事の無いように確認をしながら執筆を進める事が大切です。

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