注意すべき英文校正サービスの特徴とは

公開日:2018.02.21
最終更新日:2023.09.06

英文校正を行っている業者は増えてきています。依頼する側としては低料金で早く出来あがるに越したことはありませんが、安いだけで質の良くない業者も存在しているのです。

では、どんな点に注意して選べばいいのでしょうか。避けた方の良い業者の見抜き方を、ポイントを絞って紹介していきたいと思います。是非参考にしてください。

 

サービスや値段がわかりづらい

英文校正を依頼する際、ホームページなどでその会社の概要をチェックすると思いますが、まずは料金の設定とサービス内容について見てみましょう。

料金の設定もサービスの内容も、会社によってそれぞれ異なります。この二つで各社競っているところもあるので、少しでも安く、少しでも質の良いサービスを心掛けているところが多いでしょう。しかし、一体いくらくらいになるのか金額を明確に提示していなかったり、「特典付き」とか、「安心できるサービス保障付き」などと大きく掲げている割には内容についての具体的な詳細が書かれていないような業者は避けた方がいいかもしれません。

それらの内容を明確に示していないということは、一種の責任逃れであるとも言えます。実際に校正をしてもらった後に、予想をはるかに超える金額を請求されても、「いくらになる」というはっきりとした金額を予め提示しておかなければ、業者側は後で何とでも言い訳ができるからです。

サービス内容についても同様です。内容を詳しく書いていなければ何が該当するもので何が非該当なのか、後々追求することができませんし、無料だと思っていたものが実は有料でかなり高額だった、という結果にもなり兼ねません。はっきりとホームページ等に提示していないということは、証明できるものがないということです。校正をしてもらった後に依頼者側から何らかの抗議をしても、業者側はいくらでも言い逃れができるのです。

そこまでを考慮して、敢えて分かりづらくしているのかは置いておいて、とにかくトラブルの元になることは確かです。後のトラブルを避けるためにも料金とサービス内容については分かりやすく掲載している業者を選ぶようにしてください。

 

口コミや評判が非常に良くないか、見つからない

次にチェックすべき点は、実際に利用したお客様の声です。今はネットで口コミや評判をすぐに閲覧することができます。その会社のホームページにお客様の意見を載せている場合もありますし、専用の口コミサイトなどでも確認することができるでしょう。

当然のことながら、評価が低かったり、やたら辛口の意見しか書かれていないような業者は避けるべきでしょう。お客様が自分の意見を敢えてネットに書きこむということは、余程気持ちのいい対応をしてもらえたか、その逆でクレームを言いたいかのどちらかだと思います。そして、信憑性が高いのはクレームの方ではないでしょうか。自分が嫌な思いをしたことを当事者に知ってほしい、改善してほしいという思いと、同じように嫌な思いをする人が増えないように世間に知らせてあげたいという気持ちなどから、本心を書き込む方が多いように思います。その会社の欠点やひどい対応などしか書かれていなければ、残念ながらその会社はその通りだということでしょう。

また、口コミや評判をいくら探しても出てこないような会社も注意が必要です。そのような会社は敢えて口コミ等を消している可能性があります。今は、それなりの企業であればどこかしらに口コミや評判が載っているはずです。不自然なほど出てこないということは、見せたくない理由があって会社側で消去している可能性が高いのです。自社の口コミを世間に見られたくない理由はひとつしかありませんので、そういった会社も避けた方がいいでしょう。

ですが、口コミや評判というものは、書いた人個人の主観からできています。10人いて10人が同じような感想を持つわけではありません。あまり内容に縛られずに、あくまでも参考程度に見るようにしましょう。

 

校正者の詳細が公開されていない

英文校正を依頼する際、料金やサービス内容も大切ですが、実際に校正してくれる人がプロであるか、どんな人物か知ることも大事なポイントだと思います。

英文校正の業者ホームページには、校正者のプロフィールが載せてあります。校正者の今までの職歴、学歴や専門分野、校正の経験年数、出身国や年齢などが主な内容です。顔写真まで掲載している業者もいます。プロフィールが詳しければ詳しいほど、利用する側としては安心できると思います。今までの職歴に医師が入っていれば医療分野の英文に詳しいでしょうし、自分の英論文に関する博士号を取得している人であれば正確な添削が期待できるでしょう。また、校正歴が長いなどの情報が分かればより安心して任せられますし、自分が校正してほしい内容に相応しいかどうか判断しやすくもなるでしょう。

ですが、逆に校正者についてのプロフィール等が一切公表されていない場合はどうでしょうか。誰が校正してくれるか分からない、不透明な会社に信頼して依頼することは難しいのではないでしょうか。どんな仕事でもそうですが、「担当者」という枠で個人が特定されていないものほど、信頼性に欠けますし、実際に何かトラブルがあった際にもたらい回しにされたり、責任の所存が不明確で余計もやもやしてしまったりという結果になりがちです。「誰と」自分は仕事をしているのか、やり取りをしているのか、相手を知ることは大切なのです。やはり、仕事に自信を持っている会社は出来る限り会社の情報を公表するものですし、担当者がどういう人物なのかを紹介するはずです。特に、英文校正は再依頼をすることがよくあります。そのためにも校正者がしっかりと分かる業者を選ぶようにしましょう。

 

まとめ

以上が英文校正業者を選ぶ際に気を付けるべきポイントです。料金の安さや納期の早さだけに飛びつかずに、これらの注意点を踏まえてゆっくりと良い業者を選ぶべきです。

誠実な会社というものは出し惜しみがありません。どんな細かい情報でも正確に公表できるのが質の良い会社だと言えるでしょう。逆に、文章自体に魅力はあっても具体性がなかったり、とにかく見積もり依頼ボタンがやたら出てくるようなサイトだったり、詳細が何も書かれていないような会社は避けるべきです。

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