知ってますか?英語論文を書く際のタブーとは

学術的な文書を作成する際に、特にどのような事に注意して書けば良いのでしょうか。それぞれのコンテンツごとに分けて記述するといった大前提はわかってはいても、そのほかの細かな体裁や使ってはいけない表現も存在します。ジャーナルの投稿規定にて指示あるような規定もあれば、暗黙のルールとしてタブー視されるものも存在します。これは、日本語で論文を執筆する際にも同じような事が言えます。

こちらでは、英語で論文を書く際にタブーとされている事柄をいくつかまとめましたので、是非ご参考になさってください。

カジュアルな動詞は使用しない

アカデミックな文書には、フォーマルな表現が要求されます。日本語ですと「です」「ます」がついていれば、なんとなく丁寧な表現と認識する事が出来ますが、英文法におけるフォーマルな表現とはどのようなものなのでしょう。

まず、didn’tなどの短縮した否定形は使用しません。全て、didnot、cannotなど省略しない形で記載します。日本語でも口語では省略した言い回しを多用する傾向がありますが、これは英語でもカジュアルな表現です。また、基礎的な動詞もタブーとされる傾向にあります。doやhave、take、getなど基礎的な動詞や、意味合いの多数ある動詞は、明確な表現を要求される論文には不適切とされる事が多いようです。こういった動詞を使いたい文面が出てきた場合、日本語で言い換えてみて、英語で明確に表現が出来る単語に言いかえる必要があります。getなどはobtainに言いかえる事ができますし、よく使うhave toはmustの方がより確定されるような表現方法と言えるでしょう。

論文での表現については、曖昧になるような表現は避けるという事と、文意が複数取れるような表現は避けるという所を意識して作成すると、上記のような口語でよく使われる、便利な基礎動詞は適切ではないという判断になります。

このような動詞の意味の確認には、英英辞典がとても役に立ちます。動詞の英単語の説明の英語部分に、似た意味を持つ動詞が出てくることも多くありますので、そういった単語をピックアップし、通常の和英・英和辞典と英英辞典を併用することで効率もアップし、何よりも英語の勉強にも一役かってくれることとなります。このように論文を作成する中で自分自身をブラッシュアップし次へつなげることも、とても重要な事と言えそうです。

一人称は「I」ではない

アカデミックな文書に於いて、IやWeの使用は不適切と言われてきました。そのため、論文で使用する一人称について悩まれる方も多くいらっしゃると思います。英語には主語がどうしても必要になる言語ですが、一人称を使う場合どのように表現するのが論文として正しいのでしょう。それは、三人称や受動態を使った表現に言いかえるという事になります。かなり遡ってみると、昔は一人称が使用された論文もあり、現在では注意点があるものの、IやWeが使用される例もあるようです。やはり、一人称を使用すると主観的な意味合いが強くなってしまう事を考えると、論文の表記には敬遠されるケースが多く見受けられます。

ただ、受動態を使用しすぎて文章としての意味が分かりにくくなってしまう場合には、Weといった一人称の文章を入れて内容の明確化を図る場合も存在しています。長文の場合に、受動態での文章を作成すると意味が通じにくくなる場合があり、そのような場合には一人称を使用される例もあるようです。

また、客観的な文節を維持したい場合には不適切ですし、自らの考えを述べる場合に一人称を使用すると、とても独りよがりなイメージになってしまうので避けた方が良いでしょう。このような人称の使用に関しては、投稿するジャーナルによって制限や規定が設けられている場合もありますので、作成する前に十分投稿規定等を確認する必要があります。一般的に使用されている表現でも、投稿するジャーナルで制限があった場合、作成後の修正にとても時間を要する事になってしまいますので、十分注意しましょう。

文頭に接続詞が来ないようにすること

口語には便利な接続詞ですが、論文などの記述にはどのように影響してくるのでしょうか。動詞や人称にも様々な決まりがあるように、接続詞の使用方法に関しても論文ならではのルールやタブーとされる使い方があります。接続詞というのは、その名の通り、文章動詞をつなげる単語です。よく口語で使用されるものでは、andやbutですが、これらは英文ライティングではご法度とされている事が多く見受けられます。なぜかとういうと、文頭にこれらの単語を持ってくる事で、文章に単調なイメージを与え、カジュアルな口語表現といった印象を与えるからです。日本語に置き換えてみても、同様の事が言えます。「だから」ではなく「よって」「従って」と表現した方がフォーマルであり、アカデミックな印象を与えられます。最近では、そういったタブーも緩和されているようですが、依然としてアカデミックな文書の作成には不向きとされています。このルールはビジネスメールレベルでも、あまり好まれない傾向にありますので、ビジネスマンの方にも是非覚えておいていただきたいと思います。

では、他にどのような表現方法があるのでしょうか。andであればmoreover、butであればhoweverなどがよく使用される単語としてあげられます。接続詞の使用方法を誤ったところで、論文に対する致命的な欠陥とはならないのですが、時制を整えたりする事と同様に、使用する単語を間違える事で論理的な展開や明確な文章の組み立てが出来なくなる場合があります。また、文章動詞をつなげる単語を数多く知っていることで、単調な文章を避ける効果も持たせますし、正確な単語を使用すればとても論理的な展開が可能とも言えます。このような細かいルールやタブーに関しては、最近発表された論文等を参考にしてみると良いでしょう。

まとめ

アカデミックな文書には色々と細かな規定やルールが存在しますが、やはり個性を強調するよりも文章の形式はある程度決まった形式にそって作成し、論じたい内容に重点を置くという認識が強いということも言えます。このように、前もって暗黙のルールやタブーを理解しているとしていないのでは、効率が全然違ってきます。ぜひ、事前準備をしっかりとして規定に沿った論文を作成していきましょう。

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