英文校正会社の選び方|良い英文校正会社の特徴も解説

英文校正会社の選び方|良い英文校正会社の特徴も解説
公開日:2023.07.14
最終更新日:2023.08.09

英文校正会社に英語論文の校正を依頼する場合、依頼先をどのように選んだらよいのでしょうか。

この記事では、英語論文を英文校正会社に依頼するメリットや信頼できる英文校正会社の特徴を紹介するとともに、英文校正会社の選び方について解説していきます。

ジャーナルに掲載されるようなクオリティの高い英語論文を書く上で英文校正は欠かせないため、信頼できる英文校正会社を見つけ、ぜひとも依頼してみましょう。

英語論文を英文校正会社に依頼するメリット

専門用語や構成の見直し、論理的一貫性の統一をしてもらうことで、英語論文のクオリティをジャーナルに投稿するのにふさわしいレベルまで引き上げることができます。

英文校正会社に依頼すると、スペルミスや文法上の誤りなど英語の誤りが正しく修正されることに加えて、以下のようなメリットがあります。

【英文校正会社に依頼するメリット】

  • 文単位で見た英語の正しさだけでなく、論文全体の構成もチェックしてもらえる
  • 論文の専門的な内容を踏まえた英文校正をしてもらえる
  • 論文がジャーナルの投稿規定に沿っているかチェックしてもらえる
  • 科学的新規性などが明確になり、ジャーナルにアクセプトされやすい英語論文になる

英文校正サービスのメリットについては、以下の記事もご参照ください。
『英文校正サービスのメリット・デメリット』

もっとも、英文校正会社によってサービスの内容は大きく異なるため、上記のようなメリットを十分受けられるかどうかは、依頼する会社次第といえます。

以下では、きちんとした英文校正を期待できる英文校正会社の特徴や選び方について紹介していきますので、ぜひともご覧ください。

信頼できる英文校正会社の特徴

まずは、信頼できる英文校正会社の特徴を見ていきましょう。

英文校正会社の実績が公開されている

情報透明性の高い会社は世間的にも高い評価を受けていることが多く、また作業が正確であるケースが大半であるため、まずは「実績が公開されているか否か」を確認すると良いでしょう。

こうしたウェブサイトでは、会社概要だけでなく、会社の設立からこれまでの歴史、実際に英文校正した英語論文の本数や扱った論文の専門分野、英文校正した論文のジャーナル掲載実績などを見ることができます。

校正者の経歴が公開されている

英文校正会社の英文校正の質は在籍する校正者の専門分野や英文校正スキルに大きく左右されるため、校正者の経歴が公開されている英文校正会社の方が信頼できるといえます。

特定の専門分野に精通する校正者が多く在籍する英文校正会社は、ウェブサイト上で校正者のプロフィールの一部またはすべてを公開していることが多くありますので、自身の論文との相性を確かめるためにも確認してみると良いでしょう。

複数の校正者によるチェック体制が整っている

英文校正のプロであっても、誤りを見落としてしまうことがないとは言い切れません。

そのため、校正内容に偏りが生まれないように、ダブルチェックの体制を作っている会社を選ぶと良いでしょう。

納品後のアフターサービスが充実している

納品したらサービス完了というシステムの英文校正会社よりも、納品後も英文校正についての質問を受け付けてくれたり、再校正サービスがあったりする英文校正会社の方が、英文校正の質に自信があり英文校正に対して責任を持っていると考えられます。

論文投稿を全面的にサポートする体制が整っている会社は、学術論文出版の世界に詳しい人材を保有していることが期待できるため、本格的な英語論文を作成したいという方はアフターサービスの充実している会社を選ぶと良いでしょう。

英文校正会社の選び方と選ぶ際のポイント

英文校正会社を選ぶ時の主なポイントには、以下のようなものがあります。

ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

【英文校正会社を選ぶ際のポイント】

  • 英文校正会社が得意とする専門分野
  • 校正者の専門分野と経歴
  • 英文校正会社の実績
  • 英文校正サービスの種類
  • 英文校正会社の料金体系
  • 英文校正会社の納期

なお、上記のポイントのうち、英文校正サービスの種類や納期は、料金と深く関わっています。

英文校正の質が高いほど、また納期が短いほど、料金は高くなることが一般的です。

英文校正サービスの内容や納期、料金などのバランスを考慮し、自身の希望に最も合う英文校正会社を見つけましょう。

英文校正会社が得意とする専門分野

英語論文の内容にまで踏み込んだ構成を行うためには、その英語論文の記述を理解できるだけの知識が求められます。

そのため、まずはウェブページ等から英文校正会社が得意とする分野やジャンルを明らかにし、自身の論文内容との相性を確認しましょう。

この際、なるべく自身の専門分野に近い分野で校正実績を残している会社を選ぶことがおすすめです。

校正者の専門分野と経歴

次に、各会社に在籍する校正者の中に自身の専門分野に精通した校正者がいるかどうか、各校正者の学歴、出版経験、校正実績、査読経験などを通してチェックしましょう。

また、信頼できそうな校正者を指名できる制度があるかどうかもポイントです。

初回に希望する校正者を指名できるか、また2回目以降に依頼する際に前回担当した校正者を指名できるかによって、安心感や満足度が異なります。

同じ校正者に繰り返し担当してもらうことで、校正者に著者の間違いの傾向を把握してもらいやすいなどのメリットも期待できるでしょう。

英文校正会社の実績

英文校正会社の選び方の基準の一つとして、実績を確認するという方法があります。

英文校正した件数が多い、ジャーナルに採択される確率が高いなど実績が豊富であれば、英文校正の質が高いことを期待できるためです。

ウェブサイトなどに掲載されたカスタマーレビューからも、英文校正の質やサービスへの満足度、リピーターの数などを知ることができます。

また、最新の研究成果を含むことが多い学術論文は、情報漏洩を防ぐプロセスがしっかりしていることがとても大切であるため、コンプライアンスが遵守されている会社であるか否かを、あらかじめ判断しておきましょう。

英文校正サービスの種類

自身の希望する英文校正の内容を含んだ英文校正サービスがあるかどうかも、選び方の大事なポイントです。

論文をジャーナルへ投稿することを予定しているなら、論文構成や内容のチェックを含む英文校正サービスを提供している会社を選ぶことをおすすめします。

また、論文が投稿規定にしたがって書かれているかなど、具体的にチェックしてほしい項目がある場合は、そうしたチェックを行ってくれるサービスを会社が提供しているかを確認しておきましょう。

英文校正会社の料金体系

料金体系が複雑で理解するのに時間がかかる場合や、ウェブサイトに料金体系がはっきり記載されておらず見積もりを取らないと料金が分からない場合、依頼者側の手間が増えるだけでなく、後から予想外の追加料金を請求される可能性があります。

そのため、英文校正会社の料金体系をきちんと確認し、自身の想定から大きく逸脱しない金額で校正を行ってくれる会社を探すようにしましょう。

なお、英文校正サービスの料金は、前述したようにサービス内容と納期に応じて異なるのが一般的です。

料金の高低だけにとらわれず、サービス内容や納期と料金のバランスで選ぶと良いでしょう。

また、英文校正サービスに「再校正」が含まれているのか否か、別料金でオプションを付ける場合に割引制度があるのかなども確認しておきましょう。

英文校正会社の納期

せっかく英文校正をしてもらえても、それが締切に間に合わなければ意味がありません。

依頼する予定の英文校正会社の納期を調べておき、論文などの投稿日から逆算していつまでに英文校正会社に依頼しなければならないか、依頼予定の会社がその納期内できちんと校正を遂行してくれるか、という点を確認しておきましょう。

会社によっては、「エクスプレスサービス」など、割増料金を払うことによって短い納期で対応してくれるところもあります。

おすすめの英文校正会社をご紹介!

ここまで、英文校正会社の選び方をご説明してきました。

この項目では、上述した選び方のポイントを踏まえ、おすすめできる英文校正会社を3社ご紹介します。

edanz(エダンズ)

1995年に設立され2019年からはm3グループの一員でもあるEdanz(エダンズ)は、ジャーナルにアクセプトされやすい英文校正が得意な英文校正会社です。

大手学術出版社のジャーナルにおいて、Edanzが英文校正した論文のアクセプト率が一般の1.7倍になったとの調査結果もあります。

主には、医学分野や科学分野において博士号を保有し、3年以上の英文校正の経験を持つ300人以上の英語ネイティブ専門家が、編集経験を持つネイティブの品質管理専門家とペアで英文校正を担当。
複数の担当者が異なる観点からダブルチェックすることで英文の質を高めてくれるため、高い確率で論文がジャーナルにアクセプトされるのです。

料金体系は他社と比べてシンプルで、非常に分かりやすくなっています。

【edanzの英文校正料金】

ゆとり(3営業日) 通常(2営業日) エクスプレス(1営業日)
1単語当たり12円 1単語当たり16.5円 1単語当たり21.5円

editage(エディテージ)

editage(エディテージ)は2002年に設立されたカクタス・コミュニケーションズ株式会社が運営する英文校正会社。

医学・医療分野、物理科学・工学、生命科学、人文社会学、ビジネス・経済学の5分野にわたって3000人の英文校正者が在籍しています。

万全なデータ管理体制と査読コメント対策を始めとする論文投稿サポートが充実しており、editageを利用した顧客の論文がジャーナルに掲載された実績も多数あります。

英文校正サービスは、英語表現の修正をメインとする「スタンダード英文校正」、論文構成にまで踏み込んでチェックする「プレミアム英文校正」、投稿前の査読も付いた「トップジャーナル英文校正」の3種類です。

【editageの英文校正料金】

スタンダード英文校正 プレミアム英文校正 トップジャーナル英文校正
1単語当たり5.5~18円 1単語当たり10.5~24円 1単語当たり30~34円

各サービスの料金の幅は、納期が短いほど、単語数が少ないほど高くなります。

たとえば、「プレミアム英文校正」を納期3営業日で依頼する場合、4,001~7,000単語の原稿であれば1単語当たり14円、7,001~10,000単語の原稿であれば1単語当たり16円です。

「プレミアム英文校正」と「トップジャーナル英文校正」の場合、再校正サービスが含まれており、1回4,500円で校正者を指名することもできます。

ThinkSCIENCE

ThinkSCIENCEは日本に在住するイギリス出身者が2006年に設立した英文校正会社。

様々な専門分野の上級学位を持ち、論文の出版経験を持つネイティブが多数在籍しています。

同社の英文校正サービスは内容に応じて3種類。

スペルミスや文法上の誤りを修正する「プルーフリーディング」が1単語当たり8円、文法チェックに加えてより適切な表現や簡潔な英文にして論理的な文章にする「包括的な校正」が1単語当たり12.5円です。

包括的な校正に、ライティングに役立つアドバイスが書かれたレポートが付く「EnglishPLUS」は、校正料金12.5円/単語に、解説レポート代が別途かかります。

レポートはMini Report(10,000円)とFull Report(50,000円)から選べるほか、「EnglishPLUS」では、校正者に質問することもできます。

 

プルーフリーディング 包括的な校正 EnglishPLUS
1単語当たり8円 1単語当たり12.5円 1単語当たり12.5円(※)

※EnglishPLUSは別途レポート代がかかり、Mini Report(10,000円)かFull Report(50,000円)を選べる

いずれの英文校正サービスも、無料の再校正サービスが含まれており、8,000単語以上の原稿の場合はボリューム割引が適応可能です。

また、納期は4営業日~となっており、それより短い場合は「EXPRESSサービス」として追加料金が加算されます。

【EXPRESSサービス追加料金】

同日 +50%
1営業日 +30%
2営業日 +25%
3営業日 +20%

まとめ

ジャーナルにアクセプトされるかどうかは研究の内容によって判断されますが、正しい英語で書かれていないと研究成果やその学術的な価値を相手に十分理解してもらうことができません。

英語ノンネイティブの研究者は、ジャーナルに投稿する前に、英文校正会社を活用して英文をブラッシュアップすることがとても重要といえるのです。

この記事内で紹介したポイントを参考にして、自身の専門分野に強い英文校正会社を複数比較検討し、自身のニーズに合った最適な英文校正会社を見つけましょう。

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