英文校正のオプションとは?サービス内容と選び方を解説

公開日:2023.04.14

オプションとは、基本項目に追加することで論文の完成度をより高められるサービスのことです。
英文校正のオプションサービスを利用することで、英語論文の内容を分かりやすくしたり、ジャーナルの採択率をアップさせたりできるメリットがあります。

今回は、英文校正の依頼をご検討中の方のために、英文校正の基本的なサービスから、英文校正業者が用意しているオプションサービスの種類、選び方について詳しく解説いたします。

英文校正の基本的なサービスとは

英文校正のオプションについて説明する前に、英文校正の基本的なサービス内容をご紹介します。
英文校正業者によって詳細なサービス内容は異なってきますので、実際に校正を依頼する際は、英文校正業者ごとのサービス内容をきちんと把握しておくようにするとよいでしょう。

間違った文法と表現方法を訂正する

英語論文で使われる英語は、日常会話やビジネス英語とは異なる「アカデミックイングリッシュ」であり、英語論文特有の表現方法や文体があります。

例えば、英語論文では「I think~」のような一人称は使わず、受動態や三人称を使い、結論から原因を記述するのが通常です。

このように、英文校正では間違った文法やスペルはもちろんのこと、英語論文に適した「アカデミックイングリッシュ」の表現方法や文体を確認・修正します。

たとえ新規性のある研究であったとしても、英語論文のクオリティが低いと内容を十分に伝えることができず、その価値が読み手に伝わらなくなってしまうことがあります。

そのため、表現方法や文体を確認・修正はジャーナルの採択率に大きく影響するのです。

研究の新規性を補強する

新規性の有無は、ジャーナルに投稿する際に考慮すべき重要なポイントです。

なぜなら、ジャーナルに投稿する論文では、新規性についても強く求められるからです。
ただ、過去の文献を自身で調査していくのはかなりの手間と時間を要しますし、新規性をうまくアピールする文章力も必要となります。

英文校正では、過去の文献を徹底的に調査し、その専門分野において既知の知見でないことを示すことによって、新規性を補強してくれるのです。

リファレンスの校正

リファレンス(reference)とは、参考文献のことです。

英語論文でリファレンスを記載する目的は、研究を行った際に参考にした先行研究と既存知識を明らかにすることです。また同時に、他の研究との差別化が図れるため、研究の新規性を補強するのにも役立ちます。

リファレンスの記載する際は、著者名、発行年、論文名、ジャーナル名とページ数などを記載することが一般的です。

英文校正を依頼した場合、リファレンス校正に含まれるサービスと含まれないサービスを下記します。

【含まれるサービス】

  • コンマ、コロン、セミコロンなどの挿入、削除、修正
  • ボリューム番号の太字への変更
  • 必要のないスペースの削除
  • 著者名が大勢いる場合に、不要な著者名を”et al.”で表記
  • リファレンスの書式確認

【含まれないサービス】

  • 数字順からアルファベット順への変更、およびその逆への変更
  • 追加する著者名の検索、および挿入
  • “et al.”の箇所への著者名の挿入
  • 名字順およびイニシャル順で記載されている著者名の表示順の変更
  • 引用論文が実在するものかの確認
  • 引用箇所と英文との整合性確認
  • 英文とリファレンス内の番号確認

フォーマットのチェック

ジャーナルには、それぞれ投稿規定があります。
投稿規定とは英語論文を執筆する際のルールであり、これが守られていない論文は研究成果や内容に関係なくリジェクトされてしまいます。

多くの英文校正業者では、基本サービスにフォーマットのチェックが含まれています。
投稿規定に沿った記述がなされているか確認し、間違えがある箇所にコメントを残すサービスです。
具体的にチェックする箇所は、次のとおりです。

  • タイトルページ
  • アブストラクト
  • スペルタイプ(USまたはUKなど)
  • アブストラクト
  • 文字数
  • 必須セクションの有無

完成度を高めるための英文校正のオプションとは

次に、オプションサービスについて紹介です。

オプションサービスは英文校正業者によってバリエーションが大きく異なっているため、今回は英文校正業者エダンズが提供しているオプションサービスについて解説していきます。

【英文校正のオプションとは1】リフォーマッティング

リフォーマッティングは、フォーマットのチェックで見つかった間違いを修正するサービスです。
ジャーナルの投稿規定は複雑であるため、間違いがわかっても、正しく修正できないことが多々あります。
このオプションサービスでは、英文校正のベテランがフォーマットの間違いを直接修正してくれるのです。

エダンズの料金
見積もり:1営業日
料金:1時間13,200円~(税込)

【英文校正のオプションとは2】ワード数削減

ジャーナルの投稿規定では、英語論文の文字数が定められているため、完成した英語論文の文字数が多すぎた場合、内容を精査して文字数を削減しなくてはなりません。

その際、英語論文の執筆に不慣れな方では、英語論文のクオリティが低下したりわかりづらい文章になってしまったりする可能性があります。

英文校正業者に依頼してワード数を削減してもらうことで、投稿規定を満たせるだけでなく、より簡潔な文章に修正してもらえるので、研究の重要性や新規性を明確に伝えられる効果が期待できるのです。

エダンズの料金
見積り:1営業日
料金:19,800円〜 (税込)

【英文校正のオプションとは3】再校正

英語論文が完成した後に、査読者、共著者などからフィードバックされることがあります。
その際はもとの原稿を修正する必要がありますから、英文校正業者に再校正を依頼しなくてはいけません。

一般的な校正業者であれば再校正はオプションサービスであり有料ですが、エダンズでは基本サービスに含まれているため、1回目の校正原稿の返却後60日以内であれば無料で再校正を受けることができます。

エダンズの料金
返却後60日以内:1回無料

英文校正以外の便利なオプションとは

エダンズでは、英文校正以外のオプションサービスが充実しています。
英語論文のクオリティを大幅に上げることができる代表的なオプションサービスは、次の5つです。

【英文校正以外のオプションとは1】論文投稿先の選択

ジャーナルにはそれぞれアクセプトされやすい研究内容というものがありますから、採択率を上げるためには、英語論文の投稿先を選ぶことが大切です。

エダンズではオプションサービスを利用することで、英語論文とジャーナルの相性を考慮しておすすめの投稿先を3誌ピックアップしてくれます。

それぞれのジャーナルの詳細と、選んだ理由をまとめてくれますから、初めてジャーナルに投稿する方も投稿先を選びやすくなることでしょう。

【英文校正以外のオプションとは2】査読者の推薦

ジャーナルの採択率を上げるためには、英語論文のレビューに相応しい査読者に査読を依頼しなくてはなりません。

エダンズのオプションサービスを利用すると、ジャーナル投稿に必要となる査読者を4名選出し、査読者の詳細と連絡先、査読者の推薦で必要となる情報を提供してくれます。

【英文校正以外のオプションとは3】事前査読

ジャーナルに投稿する際、前もって指摘されそうな箇所がわかれば事前に修正できます。

エダンズのオプションには、高い専門性を持ち査読の経験が豊富にある研究者が英語論文を批判的に査読し精査してくれる事前査読サービスがあるため、内容の間違いや細部の抜けが発生するリスクを抑えておきたい方は利用するようにしましょう。

【英文校正以外のオプションとは4】アブストラクトの作成

アブストラクトとは、研究の目的から方法、結論までの概要をまとめた項目です。

研究の全容や詳細を簡潔に知ることができるため、英語論文をアブストラクトから読む人も多くいます。
アブストラクトで読み手を引き込むことができないと英語論文を読まずにリジェクトとなる可能性もありますから、ジャーナルに論文を投稿する上でも大変重要な箇所です。

エダンズの基本サービスにはアブストラクトのチェックが含まれていますが、追加料金を支払えば、300文字のアブストラクト作成を依頼することができます。

【英文校正以外のオプションとは5】カバーレターの作成

カバーレターは、ジャーナルに英語論文を送付する時の送り状です。

記載する内容は、研究の新規性や内容、重要事項などが中心で、アブストラクト同様に英語論文の印象を左右するものであるため、ジャーナルの審査にも影響があります。

エダンズのオプションサービスでは、ジャーナルの投稿規定に沿って、編集者によい印象を残せるカバーレターを作成します。
内容は以下のとおりです。

  • 研究の新規性と有用性
  • ジャーナル読者へのアピールポイント
  • 謝辞、主張、宣言などの情報
  • 著者が推薦する査読者(必要な場合のみ)

英文校正のオプションサービスの選ぶ時のポイント

オプションは便利なサービスですが、基本的には有料であるため、全て付ければいいというわけではありません。
サービスの内容と論文の相性をきちんと鑑みて、自分に合ったサービスを選ぶようにしましょう。

英文校正を依頼する目的

オプションサービスは、フォーマットや文字数の調整など、ジャーナルの採択率を上げるためのものが大半です。

英語論文の間違い訂正にはあまり寄与しないものも多くあるため、「正しい英文が欲しい」のか「内容まで踏み込んだ修正をしてもらいたい」のかを明確にしておくと、余分な費用を削減できます。

料金体系

英文校正業者によっては、基本プランのなかに欲しいオプションが含まれていることもあります。

オプションサービスがプランに含まれていれば追加料金が発生せず費用を安く抑えられるため、いくつかの校正業者を比較し、自身の欲しいサービスを行っているところに依頼するようにしましょう。

また、オプションサービスの料金は、英文校正業者によって大きく異なります。
パック料金や時間制など、料金体系も様々であるため、事前に確認しておきましょう。

納期

オプションサービスを利用すれば作業の負担を軽減することができますが、英文校正の納期は遅くなってしまいます。

最悪のケースでは締め切りに間に合わない可能性も出てきますので、オプションを追加する際には納期との兼ね合いをしっかりと確認しましょう。

オプションサービスの利用を考えている際には、余裕を持って依頼することが大切です。

保証とアフターサービス

英文校正者はもちろんプロではありますが、技術力には差があり、校正や修正の仕上がりに満足できないことがあるかもしれません。
保証やアフターサービスが充実している英文校正業者であれば、万が一校正内容に満足できなかったときでも、再校正等ですぐさまリカバリーすることができます。
修正を依頼できる回数や期限は英文校正業者によって違ってきますから、事前にしっかりとチェックしておきましょう。

まとめ
英文校正業者のオプションサービスを活用することで、英語論文執筆の作業をさらに簡略化でき、自身の研究に専念することができます。

論文投稿先の選択や査読者の推薦などジャーナルの採択率を上げるのに役立つサービスもありますから、ジャーナルへの投稿を検討されている方は、オプションサービスもチェックして業者を選ぶとよいでしょう。

再校正のオプションサービスをご希望の方には、再校正が基本サービスに含まれているエダンズがおすすめです。

TOPへ戻る