論文を書くなら知っておきたい!英文校正に使われるルールと用語

公開日:2018.05.24
最終更新日:2020.08.31

英文の論文を作成する場合にはどんなポイントがあるでしょう。通常論文と聞くと、馴染みが無いと最初から敬遠してしまう場合もあるでしょう。また日本語での論文でも大変なのに、英文での論文と聞くと苦手イメージが先行して、辟易としてしまう場合もあるでしょう。しかし英文のルールや用語を把握することで、そんな不安は払しょくします。むしろ英文が楽しく感じられる可能性もあるでしょう。英文校正に必要な基本的ルールなどを紹介します。

 

英文の基本的なフォーマット

英語に親しんだのはいつからでしょう。生まれつき母国語が英語という方は別です。そして幼少期より英語に親しみ、ネイティブな環境に居たという場合も、別と考えましょう。日本語の環境に長く慣れ親しみ、日本語が無意識に口から出るという状態の方が英語に慣れ親しむには、まず言葉や文章の成り立ちの違いを知ることから始めなければなりません。英語と日本語は文章構成がそもそも違います。

例えばいわゆる文法という言葉に置き換えましょう。日本語の文法は、難しい校正やルールを説明できなくても、日本語をしゃべる人達は大抵、無理なく文法を構成しています。それは使用することにより正しい文法を知らず知らず会得しているとも言えます。用語の何たるかを調べなくても、どのタイミングで使用するものかを体が覚えています。しかし英文法はどうでしょう。最悪の場合には文型で躓いたという方もいることでしょう。5文型の割り振りがわからないとか、意味が分からないから文章を作れないと戸惑った方も多いのが英文法です。

でも英語に慣れ親しんだ人は、単語の意味を把握していなくても文法に当てはめただけで意味合いが理解できます。文法とはそういったものだからというのを体が覚えているからです。このように基本的事項が異なる英文のいわば基本的なフォーマットを会得できているか否かが英語力に欠かせないのです。

構成がそもそも違うことを認識しないため、意味が全く理解できないのです。そしてこうなってしまうと苦手意識が先行した場合、気持ちが記憶を拒絶してしまって覚えてくれなくなります。英語の論文を作るために基本として大切なことは、その文章構成がそもそも日本語とは違うという意識を持つことが重要です。

 

英文校正に良く使われる用語とその意味

英文を作成する場合、英文法がキーポイントになるわけですが、その英文法でよく使われる用語やルール、そしてその意味合いを把握することはとても重要です。例えば初歩的な英語で説明しますと、中学英語で進行形という言葉を勉強したことがあるでしょう。日本語で進行形といえば、何かをしている最中を想像します。今何かをしているというときが進行形だと思ってしまいます。

でも英語では今何かをしているというときだけの表現ではありません。更に言えば進行形に出来る動詞とできない動詞が存在しているわけです。こうなってくると英語が苦手な方は目をそむけたくなるものでしょう。つまり日本語と英語とでは表現方法に違いが存在します。そのため使われる用語も異なります。

進行形一つでもingという言葉を使えば良いという訳ではないです。簡単な例でいえばI love youという英語は誰でもわかります。日本語で愛していると訳しますね。愛しているとは進行形です。今もその気持ちがあるという表現ですから進行形です。日本語の訳を聞けば進行形のこの言葉、英語にするとingが付いていません。

進行形なのに付かないのか不思議だと思う方もいるでしょう。英語ではこのように表現するけど進行形のカタチにしない動詞が存在します。言葉では同じような表現であっても、文章では違います。そして多く使う用語として登場するこのingは、進行形のほかにも何かをすることを言う表現をする場合にも用いられる単語です。

こうして英語は意味合いは違えども多用される用語は多いものです。こうしたルールを把握することが英語力には欠かせないとも言えます。英文校正ではこうしたルールを把握することが必須なのです。

 

英文にありがちな間違いとは?

日本語と英語では表現や用語の使用方法に違いが存在しています。それを最初から理解していれば問題は生まれません。でもこれだけでは足りないとも言えます。なぜなら、英文には日本語からの変換の際に起こりがちな間違いというものがあるのです。簡単に言えば想像するところは別なのです。

日本語で表現したい場合に使う言葉と英語に置き換えたときに使用する言葉では、聞いた相手が想像するイメージが異なってしまう場合があるということです。日本人同士でも例えば、良くなかったという表現を聞いて、いつもよりも少し程度が下がったと表現されていると思う場合と、ものすごく悪くて最悪に近い状態だったのを想像する場合があるでしょう。

この違いは生活感、育った環境、視点の違い、年齢差など様々な理由が挙げられます。そしてまた地域別によっても違いがあるでしょう。同じ日本国内なのに違いが生じるものです。これが海外となるとやはり大きく違ってきます。文化も宗教も違います。発祥元も異なるでしょう。そうなれば、その言語にまつわる歴史も変わってきます。

たった一つの言葉ですが、その最初が違うのですから、イメージするものが違ってくるのは致し方が無いこととも言えます。しかし英文で表現する場合にこうした背景まで考慮してというのは難しいところです。ですから結論的にはその単語を使うに至るというのが現在の文章校正です。この場合、英文にした場合にはこうした間違いが起こり得る、むしろルールの違いから発生するものだという認識が大切です。

それが無ければ英文にありがちな間違いに陥るという可能性が生まれてしまいます。英文の基本を知ることでこうした間違いを回避することは十分可能と言えます。

 

まとめ

英文を作成するのに必要な用語やルールはそれほど難しいものではありません。例えば日本の学校で学ぶレベルの技術であっても、こなすことは可能です。それを邪魔しているのは苦手意識ただ一つとも言えるでしょう。英文の成り立ちや文化、そして歴史を知ることで日本語との違いを学ぶこともできます。日本語のルールを知っていれば、後はそれを注意して実行に移すだけです。英文校正はこうしたことを基礎として成り立った簡単な論文とも言えます。

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