英語論文の校正をネイティブにチェックしてもらうメリットと依頼する時の注意点

公開日:2019.06.12
最終更新日:2023.02.13

英語を母国語としない日本人が英文論文を書く時、よりクオリティの高い英語論文に仕上げるために、英文校正業者に校正を依頼するのが一般的です。

英文校正業者を利用する方のなかには、 日本人に依頼するかネイティブチェックにするか迷う方も多いです。

今回は、初めて英文校正業者を利用する方のために、英文校正業者を利用するメリットとデメリット、ネイティブチェックを依頼する利点などについて、詳しく解説していきます。

英語論文の英文校正を業者に依頼するメリット

英語論文の英文校正は、 英語をネイティブとした知人に見てもらうだけで十分ではないか、と思う方もいるかもしれません。
しかし、英語論文の英文校正は、英文校正業者に依頼したほうがより完成度を高められます。

その理由を理解していただくために、英文校正を英文校正業者に依頼するメリットをご説明いたします。

英語の単語や文法の間違いを訂正できる

日本人でも文章を書くときに誤字脱字があるように、ネイティブだからといってすべての間違いを完璧に訂正してもらえるとは限りません。
しかも論文の場合に使われるのは日常的会話で使用するような英語ではなく、アカデミックな文体。
英語論文をジャーナルに掲載するのであれば、英単語や文法の間違いがないことが最低条件ですが、論文にふさわしい英語の言い回しができているかも重要です。

専門性の高い英語論文になると、その分野の知識がないと正しく訂正してもらえないことも少なくありません。
英語論文は、専門分野に精通した、英文校正のプロに依頼する方が安心です。

論文執筆にかかる手間を簡略化できる

英語を母国語としない日本人が英語論文を書くためには、かなりの作業時間を要します。

英語論文を執筆する人のなかには、研究の合間に、執筆活動に力を注ぐ人も多いのではないでしょうか。

研究成果をまとめる目的で英語論文を書くだけであれば良いですが、ジャーナルに掲載することを目的として英語論文を書く場合は、新規性が求められるので、できるだけ早く論文を仕上げることも重要です。

また、ジャーナルの投稿には、締め切りがあります。
締め切りに間に合ったとしも、文章に誤字脱字が多かったり内容が正確に伝わらなかったりすると、英語論文がリジェクトされる可能性も高いです。

校正の部分だけでも専門業者に依頼すれば、英語論文の執筆に必要な手間を簡略化できます。
その時間を執筆に当てられるので、より質の高い論文に仕上げることができ、リジェクトされるリスクも下げることが可能です。

剽窃や盗用のリスクを軽減できる

本人にその気がなくても、英語論文のなかに他者の研究論文と類似する点があったり、 引用符を付け忘れたりしてしまうと、ジャーナルから剽窃・盗用とみなされリジェクトされてしまいます。

盗用・剽窃チェックツールを活用すれば、剽窃や盗用のリスクを軽減できますが、全てのジャーナルをカバーしているわけではないので、完璧とはいえません。

英文校正業者に依頼すれば、サービスプランによっては「盗用・剽窃チェック」も含まれているので、剽窃や盗用とみなされリジェクトされるリスクを、確実に軽減できます。

校正以外のサービスも依頼できる

英文校正業者では、英文校正以外のさまざまなサービスを提供しています。

例えば、「エダンズ」の「エキスパート英文校正」には、「文法、数量の表記」「読みやすさの向上」「科学的表現の適切性」「研究の新規・有用性の明確化」「ジャーナル投稿規定チェック」「校正証明書」が含まれています。

つまり、英文校正業者に校正を依頼すると、間違えを訂正してもらえるだけでなく、英語論文そのもののクオリティが上がり、ジャーナルの採択率を向上させることが可能です。

研究の情報が漏洩する心配がない

ジャーナルに投稿する前の英語論文は、研究者にとって知的財産で、口外できない機密情報でもあります。
校正を依頼する目的であっても、英語論文は気軽に人に渡すべきではありません。

その点、英文校正業者はセキュリティがしっかりとしていているので、研究情報が漏洩する心配がなく安心です。

ただし、セキュリティシステムの精度は、英文校正業者によって異なるので、英文校正業者を選ぶ際は念のためチェックしたほうが良いでしょう。

英語論文の校正を英文校正業者に依頼するデメリット

英文校正業者に英語論文の校正を依頼することには、デメリットもありますので、依頼する前に必ず確認しておきましょう。
主なデメリットは、次の2つです。

ボリュームによっては高額になる

英語論文の校正にかかる料金は英文校正業者や料金プランによって異なりますが、通常1ワードあたりいくらとなっています。
長文の英語論文で単語数が多いと、時には英文校正にかかる費用が数十万円に及ぶこともあります。

英語論文の校正を依頼する際は、複数の英文校正業者に見積もりを依頼し、費用相場を知った上で選ぶことが大切です。

論文の意図が違ってしまうことがある

英文校正業者はその道のプロではありますが、日本人が書いた英文の内容を十分に理解できず、論文の意図と異なる表現で校正されてしまう可能性もあります。

ほとんどの英文校正業者では、仕上がった校正の品質に満足できなかった場合、再校正を引き受けるサービスがあります。

しかし、英文校正業者によって再校正してもらえる回数や料金が違うので確認しましょう。
例えば、回数が1回のみの業者もあれば、無料で何度も再校正してくれる業者もあり、再校正自体有料の業者もあります。

サービスが充実しているとそのぶん料金も高くなる傾向にあるので、予算との兼ね合いも考えて慎重に選びましょう。

日本人校正者によるチェックよりもネイティブ校正者によるチェックをおすすめする理由

英文校正には、日本人校正者がチェックする場合と、英語を母国語とする校正者がチェックする場合があります。
英語論文の校正を依頼する場合は、ネイティブがチェックをする業者をおすすめします。

ここでは、日本人校正者によるチェックよりもネイティブによるチェックをおすすめする理由と、ネイティブチェックを選ぶことで得られる利点などについてご説明します。

ネイティブチェックの主な利点は、次の二つです。

【ネイティブチェック利点1】論文のクオリティも上げられる

日本人校正者によるチェックだと校正の質が良くないというわけではありませんが、英語を母国語としているので、やはり日本人よりもより自然な英文で校正してもらえます。

専門知識のある英文校正者が、研究の新規性と有用性を意識しながら、学術論文に使われる特有の文体や言い回しを使って校正してくれるの、間違いがなくなるだけでなく、論文自体のクオリティも上がります。

【ネイティブチェック利点2】専門性の高い論文も安心して依頼できる

日本人が英語校正業者に就職する場合、英語の能力が重視される傾向にあり、日本の大学の英語学科を卒業された方も多いでしょう。
つまり、英語のレベルは高くても、医学や科学などの専門分野に詳しいとは限りません。

一方、ネイティブの英文校正者は、専門分野の学士号、修士号、博士号を取得した人たちです。
学術論文は専門性が高いものばかりですが、専門性が高い論文の英文校正でも、ネイティブチェックなら安心して依頼できます。

英文校正業者にネイティブチェックを依頼する時の確認事項

ネイティブチェックにも良し悪しがあり、期待していたほどのサービスを受けられずがっかりする方もいます。
ネイティブチェックを依頼して、満足できるサービスが受けられるように、ネイティブチェックを依頼する際は、次の3点を必ず確認してください。

ネイティブチェックということだけを売りにしていないか

どんなに知名度が高く実績の豊富な英文校正業者でも、担当する英文校正者は有能ではないこともあります。

日本人でもアカデミックな日本語が苦手な人がいるように、 ネイティブだからといって論文で好まれる言い回しの英語が得意とは限りません。
ネイティブチェックということだけを売りにしている英文校正業者には、要注意です。

特に専門性の高い英語論文の校正を依頼する場合は、英文校正者選びは慎重に行ってください。

各英文校正業者のホームページには、在籍している英文校正者とそれぞれのプロフィールが掲載されています。
英文校正者の経歴はもちろんのこと、取得している学士号、修士号、博士号、得意分野などもされているので、必ず確認しておきましょう。

納期までどれくらい時間がかかるか

英語論文の校正にかかる時間は、論文のボリュームと依頼する英文校正業者によって異なります。
一般的に納期の早い英文校正業者ほど料金は高く、追加料金を払うことで、納期を早められることもあります。

英語論文の締切日に間に合うように完成させるには、再校正を依頼する可能性も入れて、いつまでに納品をしてもらわないといけないかを考えることが大切です。

可能であれば早めに校正を依頼し、納品を早くしてもらわないといけないという状況を回避できるよう、スケジュールに余裕をもつようにしましょう。

必要なサービスが含まれているか

料金プランに含まれているサービスも、英文校正業者によって異なります。
当然含まれていると思っていたサービスがオプションサービスで、別途請求されることもあるので注意が必要です。

自分に合った英文校正業者を見つけるためには、複数の構成業者に見積もりを依頼することが大切ですが、見積もりを受け取ったら、見積もりだけでなく必ず含まれているサービスもしっかりとチェックしておきましょう。

まとめ

英語論文の校正を依頼するなら、微妙なニュアンスの違いや、学術的文体や言い回しを理解しているネイティブが在籍する英文校正業者に依頼することをおすすめします。

ただし、ネイティブチェックというだけで、専門性のない英文校正業者もあるので、英文校正業者は慎重に選ぶことが重要です。

専門性の高い信頼できる英文校正業者をお探しなら、エダンズがおすすめ。
医学・科学分野に精通した英文校正の専門家が300人以上在籍した、スピードとクオリティの高さを兼ね備えた英文校正業者です。
通常でも2営業日で納品可能な上、再校正が無料になっています。

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