心理学英語論文の書き方とおすすめ校正サービス3選

公開日:2023.04.13

心理学分野の論文を英語で書くための方法やコツについてお伝えします。

論文を書く上で大切なことは、論文の型に忠実に書くこと。
そのため、論文の項目ごとに書き方のポイントをお伝えしつつ、心理学分野に置いて重要な項目については特に詳しく解説しております。

研究成果をまとめるだけでなく、項目ごとに必要な情報が何なのかを意識して取り組んでいくことが大切です。

心理学分野の英語論文の特徴

欧米での心理学は自然科学分野に該当します。
そのため、実験とその考察が論文における肝となります。

日本における心理学は、人文学部の中の心理学や教育学部の中の心理学といったように基本的には人文科学分野に分類されます。

しかし、海外では基本的に心理学は自然科学分野に分類され、さらに装置や機械に心理学を取り入れた心理工学や脳やホルモンと結びついて生物心理学となったりもします。

こういった動きは、科学の分野に心理学を取り入れる動きは日本でも活発なようですが、そもそもの考え方が全く違います。

そのためにExperimentがあり、実験と考察の繋がりが大切となるので、実験対象をはっきりさせておく必要があるでしょう。

心理学の英語論文の書き方

論文を発表する場としては、学会やシンポジウム、雑誌など様々あります。
さらに、論文には、長さや内容によっていくつかの呼び方があることも覚えておくと便利です。

  • Article, Journal Articleなど(原著論文)
  • Essay(小論文)
  • Paper(学会の中で発表するような論文)
  • Thesis(学位取得のための論文)

今回はジャーナルに投稿する際の論文の書き方について見ていきましょう。

Tittle

Titleには、どんな内容の論文なのかを簡潔に述べる必要があります。
文字数の目安は10字〜15字ほどです。

Abstract

Abstractでは、IntroductionからDiscussionまでの要点をまとめて書きます。
内容については、Introduction以下で詳しく述べるので、200字から400字に留めておき、簡潔にどういった論文なのかを伝えましょう。

Introduction

Introductionの大事な役割は、詳細情報の前置きであることです。
これまでの先行研究や過去の事例はすべて網羅し、今回発表する研究の意義を明確にする必要があります。

そのためIntroduction内には、以下の項目に分ける場合もあります。

① Methods for review of literature(レビュー論文)
過去の事例や本論文の一部を指すことが多いようですが、過去の事例を踏まえ要約し次項以降の内容につなげる役割のことを指します。

② Inclusion and exclusion criteria(包含基準と除外基準)
判断のもととなる研究結果において、予め目安基準(Inclusion criteria)と対象に含めない除外基準(Exclusion criteria)をここで言及しておきます。
③ Background
Introductionでは、研究に至る経緯や背景などを記す場合もあります。
背景などを明確にすることで、研究の意義をより鮮明に伝えることができます。

Experimental

心理学におけるExperimental(実験)は、被験者がいる臨床実験と被験者がいない非臨床実験に分けられます。

非臨床実験の場合、集めたデータを用いて実験を進めていきます。

臨床実験の場合、以下の項目に注意しながら書いていくといいでしょう。

  • 被験者(Examinee, Human subject):被験者の属性(Attribut of subject)年齢や性別、人数なども記載します。
  • 実験日(Experiment date)、実験場所(Experiment place):実験を実施した日付と場所を説明します。
  • 材料(Material):実験に必要な機材・物品のほか、情報など記載します。
  • 手続き(Procedure):実験の流れについて説明します。他者が再現できるようにより詳細に記載する必要があります。

Results

実験から得られた結果を簡潔にそして正確に書いていきます。
そのときに用いられるのは、図や表やグラフです。
文章よりも視覚的にわかりやすくすることができます。

【Figure(図)】
視覚的にわかりやすいように図にしたものをFigureといいます。
論文中では、Figure1,Figure2とすることが多いようですが中には省略してfig1.とすることもあるようです。

【Table(表)】
数値の推移などまとめたものをTableといいます。

【Graph(グラフ)】
2つの要素を比較しわりやすくしたものをGraphといいます。
Graphには様々な種類があり、Line Graph (折れ線グラフ)、Bar Graph( 棒グラフ)、Circular Graph(円グラフ)

【Diagram(略図)】
簡略化・抽象化された略図を用いる場合は、Diagramを使用します。

Discussion

上記のResultsをもとに、考察を行っていきます。
Discussionとは通常「討論する」と訳されますが、ここではResultsで得られた結果をもとにあなたの考えを述べていきましょう。

Acknowledged

論文を書くにあたってお世話になった方々に対して御礼の言葉を述べます。
御礼の言葉はAcknowledgedはなく、discussionの後にReferenceを持ってきて記載する形でも問題ありません。

Reference

論文を作成する際に使用した参考文献をすべてここに記します。
発表をした論文に盗用や剽窃が認められた場合、著作権侵害に当たるため注意が必要です。

論文に使える便利な単語や表現

論文で使えそうな便利な英単語や英語表現をまとめました。

心理学単語

頻出単語はまだまだありますが、特によく見かける単語は以下のものです。
下記に紹介するのはほんの一部。
英語で論文を読むなどして論文や文章に触れれば、専門用語の知識を増やせますので、是非挑戦しましょう。

  • psychology(心理学)
  • elemental reductionism(要素構造主義)
  • structuralism(構造主義)
  • hypothesis(仮説)
  • theory(理論)
  • introspection(内省)
  • unconscious(無意識)

英語で心理学論文を執筆する際に役に立つ表現

英語で心理学の論文を書く時には、アカデミックイングリッシュを使います。
下記のような表現を知っておくと便利です。

  • A can be defined as B.(AはBと定義される)
  • This study provides〜(この研究は~を提供する)
  • This paper reviews〜(この論文は~について調査する)
  • It has been often discussed that〜(~についてはしばしば議論されてきた)
  • On the other hand〜(もう一方(他方)では~だ)
  • It is important that〜(~は重要である)
  • In order to〜(~によれば)
  • In general〜(一般的には~だ)
  • In particular〜(特に~だ)
  • In comparison with〜(~と比較して)
  • In contrast to〜(~と対照的に)
  • This table A shows〜(表Aは~を示している)
  • The graph A indicate〜(図表Aは~と示している)
  • As a result〜(結果として~だ)
  • The question remains that〜(~についての疑問が残る)
  • There is a possibility that〜(~の可能性がある)
  • This indicate(says) suggest that〜(この結果は~ということを示している)
  • Thanks to〜(~に感謝しています)
  • Refer to〜(~を参照して)
  • 英語論文をブラッシュアップするためにできること

    作成した論文をブラッシュアップするためには、身近な人に頼んで添削してもらうとか、自動翻訳機、アプリなどを利用してもいいでしょう。

    しかし、自動翻訳機やアプリだと誤字脱字、数式や略語等を自動的に修正してくれますが、盗用や剽窃チェック機能はないようです。

    さらに心理学独特の単語や表現に精通しているとは言えなく、各ジャーナルの規定に沿った校正をしてもらうことも難しいでしょう。

    より正確で、ジャーナルに採用されるような英語論文に仕上げるには、専門分野に精通したネイティブが集まる校正のプロに頼むことをおすすめします。

    英語校正会社の選び方

    どの校正会社がいいのか、選び方は様々。

    もちろん値段は大事な要素のひとつでしょう。
    校正会社では1語○円〜という料金設定が多いので、原稿量が多く予算が限られる場合は、値段を重視したほうがいいかもしれません。

    しかし、価格だけで選んで肝心の英文校正のクオリティがイマイチの会社に依頼しても、求めるクオリティに英語論文が仕上がらない可能性があります。

    また、もしカバーレターが必要な場合は、サービス内容に入っていたほうがお得かもしれませんし、再校正無料などのアフターフォローがあったほうが安心できるかもしれません。

    サービス内容によってプランが分かれている校正会社も多いので、どの程度のサポートが必要なのか考えてみることをおすすめします。

    おすすめの英文校正会社3選

    英文校正の質やサポートの手厚さの観点などから総合的におすすめできる3社をご紹介します。

    エダンズ(エヌ・エイ・アイ株式会社)

    校正価格は、1語13.2円〜ですが、会員になると2 営業日までに納品の場合1語円あたり1.1円安くなります。

    心理学など、医学や科学に精通したプロ集団が校正をサポートしており、経験豊富な英語校正実務者と厳しい基準で選定された品質管理者がタッグを組んで校正に当たります。
    再校正も2回目まで無料で引き受けてくれるので、サポート面も安心です。

    その論文採用実績は、一般的な英語校正後の英語論文採用率と比べ1.7倍にものぼり、ジャーナルに投稿したい研究者にはおすすめの英文校正会社。
    質を重視しながら納品を急ぐ方に特におすすめといえます。

    エディテージ(カクタス・コミュニケーションズ株式会社)

    ニーズに合わせた校正ステージを3段階用意しており、そのうちの1つであるスタンダード校正プランは1語5.5円~で、サポートの充実度に合わせてプランを選べます。

    1,300の専門分野を20のカテゴリーに分類と、圧倒的な分野対応数をほこり、もちろん心理学も対応可能。
    さらに1語12円となりますが、最速8.5時間で納品が可能なので、スピード重視の方におすすめです。

    納品まで早くてももちろん品質が落ちることはありません。
    納期に関わらず論文の専門分野に精通した英文校正担当者が2名体制で校正をします。

    エナゴ(株式会社クリムゾンインタラクティブ・ジャパン)

    心理学を含む1,500以上の専門分野は業界最多です。
    こちらも3段階の校正ステージを用意することでニーズに最適に対応しています。

    エナゴの特徴は、アフターサポートが充実していることです。
    安心サポートは一番リーズナブルなプランのノーマル英文校正サービスでも120日間ついていて、回数無制限で再校正を行ってくれます。

    まとめ

    心理学英語論文書き方をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

    論文が採用されるには正確な英語論文を用意する必要があります。
    そのためには専門分野に精通したプロの校正サービスの利用をおすすめします。

    無料の校正サイトやアプリと比較すると料金は高くなりますが、その分論文のクオリティをより高くすることが可能です。

    心理学の英語論文を執筆したら、ぜひ今回ご紹介した英文校正会社への依頼を検討してみてください。

    TOPへ戻る