英語の論文作成で用意しておくべきこととは
皆さんはこれまでに英語の論文を書いたことがありますか。論文を書く際には意外に多くの準備が必要で、時間がかかってしまい大変だったという声もよく聞きます。論文作成に必要なものとは何でしょうか?そして、それらをどう使っていけば良いのでしょうか?論文作成の参考にぜひご一読ください。
書きたい論文に関連する文献をたくさん揃える
まず最初に用意しておきたいものは、論文作成に必要な文献を揃えることです。書きたいテーマを論ずるのに有効だと思われる文献をなるべくたくさん集めるようにしましょう。しかし、集めた文献を全て一から読んでいる時間はとてもありませんから、例えば目次を見て、自分のテーマに関するキーワードを探してみてください。キーワードが載っている箇所だけを拾い読みしていくことで、有益なデータを集めることができます。参考文献が少ないと、書きたいテーマについての記述が載っていないという恐れもありますので、文献の数は多ければ多いほど良いということになります。
文献の集め方については、書店で購入したり、大学や図書館、あるいはインターネットから入手する方法があります。それぞれの入手方法については、別のコラムでご紹介していますので、興味のある方はそちらを参考になさってください。参考にしたい箇所が見つかったら、PDFなどで保存し、ファイリングしておくと後から見直しやすくなります。文献が紙ベースであれば、付箋を貼っておくという手もありますが、文献の数が多いといちいち引っ張り出すのが大変という場合もありますから、やはりパソコンなどに保存しておいた方があとあと便利です。ファイルにはキーワードなどのインデックスをつけておくと、より良いですね。
英語の論文を作成するのが初めてという方は、参考文献の構成もぜひ参考にしてみてください。最後に、どこから入手した文献であっても、著者、所属、発表年度についてはきちんと記録しておくことが大切です。参考文献であることを、論文の中で触れておかないと、盗用になってしまいますから、ここは十分に注意するようにしましょう。
英語が分からなくなった時に調べられるツール
論文を作成していく中で、単語が分からない場合も数多くあることでしょう。身近に英単語を熟知している方がいらっしゃる場合は、気軽に尋ねることができますが、そのような恵まれた環境にない方も多くいらっしゃいます。そのような時には検索ツールを使うことをおすすめします。ツールには有料のものも無料のものもありますが、それほど使用頻度が高くなければ、無料のもので十分でしょう。
ネットで「英単語調べ」と入力すると、様々なツールが提示されますので、時間があるときに試してみてください。機能はそれぞれのツールによって違いがありますので、色々なツールを使って、あなたに合ったものを探せると良いですね。英単語を調べる以外にも、無料の翻訳ツールを利用する手もあります。こちらは英単語だけでなくある程度まとまった文章も翻訳してくれます。ただし、実際に利用した方の中には、「変な英語に翻訳された」という方もいらっしゃるようです。また、専門的な内容の翻訳をしたい場合は、やはり無料版では限界があります。有料版で、よく使うキーワードなどを登録できる機能がついているものがベストでしょう。
また、パソコンが使えない場合は、昔ながらの紙ベースの和英辞書でも十分です。大きな辞書になると持ち歩くのが不便であるとか、紙ベースの辞書は経年劣化しやすいといったデメリットはありますが、わざわざパソコンを立ち上げる必要がないですし、専門的な分野の辞書であれば、見つけたい単語をすぐに探すことができるので、おすすめです。また、パソコンと紙ベースの辞書を使い分けていくのも良いでしょう。
論文の期限までに時間に余裕を持っておく
最後に、注意していただきたい点としては、論文の提出期限までに、時間に余裕を持っておくという点です。これまで見てきたように、論文は一夜にして仕上げられるものではありません。参考文献を用意して内容を読み取るのにも意外に時間がかかりますし、書いている途中で分からない単語や表現が出てくる場合も多いでしょう。また、書き上げた後も「この表現で合っているのだろうか」と不安になり、また一から調べ直すケースもあります。そして、途中で体調を崩してしまったり、不測の事態が起こったりして、予想以上に作成が進まないこともあるかもしれません。
時間に余裕を持つためには、期限から逆算した作成スケジュールを作っておくと良いでしょう。いつ、何をするのかを可視化しておくことで、作成がより円滑に進みます。そして、スケジュールを立てる際は、タイト過ぎないようにすることもポイントです。学生時代に、定期テスト勉強の計画を立ててみたものの、いつも挫折して続かなかったという経験はありませんか?失敗する原因は、タイト過ぎる内容であることと、予備日を設けていないことだったのではないでしょうか。論文作成の場合も、あr程度のゆとりを持たせておくことが大切です。長期間にわたるものであればあるほど、予備日を設けるなどして体調不良や不測の事態に陥っても大丈夫なようにすることが重要なのです。
また、予定通りに進まない場合は、途中修正してみることも考えておくと良いでしょう。そして、書き上げた論文を誰かに見直してほしいという場合は、校正業者にお願いしてみてはいかがでしょうか。料金はかかりますが、短納期にも対応してくれますので、いざというときにとても便利です。興味のある方は、校正業者について調べてみることをおすすめします。
まとめ
英語の論文作成には、コツがあります。初めて作成するという方にとっては、ハードルが高く感じてしまいますが、何回か作成していくうちに、徐々にコツがつかめてくるようになるでしょう。そして、全てを一人で処理しようとせずに、作成の中で困ったことや分からないことがあったら周囲の人に尋ねたり、業者にお願いすることも視野に入れておくと良いでしょう。英語の論文作成の成功をお祈りしています。