英語論文を上達させるために知っておきたいこと3選

公開日:2018.02.25
最終更新日:2023.09.06

次は英語論文を上達させる方法を学びます。英語論文の書き方が上手くなれば、英語自体が得意分野になるはずですし、他の英文を作成する際にも必ず役に立ちます。

それぞれ大切なポイントを三つに絞って紹介していますので、これから英語論文を書こうと思っている方、英文を書く機会がある方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

文法は、基礎に忠実に書くこと

基本中の基本ですが、文法を正しく使うことが一つ目の重要ポイントです。

英文法は日本語の文法とは大きく異なるということから、まずは学びましょう。文法の基礎は語順です。その語順が英語と日本語とでは大きく異なるため、日本人には英語がなかなか馴染まないと言います。日本語の文法は一旦頭から離して、英文法の基礎を身に付ける努力をしましょう。

ですが、一度比較をしてみるために、日本語と英文法の違いから紹介します。例文として「私は水を飲みます」という言葉があるとします。文法で大切なのが、主語と目的語と動詞です。この例文に当てはめると、主語が「私」、目的語が「水」、動詞が「飲みます」になります。日本語の文法は「主語+目的語+動詞」の順番が基本です。

では英語だとどうでしょうか。この例文を英語に言い換えると、「I drink water」となり、主語+動詞+目的語の順番になります。英文法では主語の後にすぐ動詞が来て、目的語が最後になるのが文法の基礎なのです。まずはその違いを理解するようにしましょう。

簡単な日常の英会話くらいであれば、多少文法がおかしくてもニュアンスで伝わるので問題ないかもしれませんが、文章に書くとなるとニュアンスでは伝わりません。ましてや論文という高レベルな文章を書く際には特に注意する必要があります。
動詞と目的語が全く逆になるということは、最初のうちは慣れないかもしれません。英文法通りに日本語を話してみると、「私は飲む、水を」になってしまいます。ですが文化の違いと同様に、文法の違いは各国にあります。今のように、わざとおかしな日本語にして英文法を覚えるというのも一つの方法かもしれません。英文法の基礎を覚えることは基本中の基本です。しっかり身に付けましょう。

 

構成もルールどおりに書くことで、論文のまとまりが出来る

英語であろうと日本語であろうと、やはり論文は分かりやすくスマートに書くことに意味があります。ブログや手紙の文面などから人柄が伝わるように、論文の書き方でその人の聡明さがはっきりと分かるからです。そして、分かりやすい文章は同時に読みやすいという印象も与え、結果として伝えたいことや言いたいことが明確に伝わるのです。そんな論文にするためには、次は何に気を付ければいいのでしょうか。

英文法の基礎が身に付いたら、今度は論文としての構成やルールを意識するようにしましょう。はっきり申し上げますと、論文を書く上で私情や主観は一切不要です。自己流に書き始めてしまうと、どうしても自分の意見が入ってしまったり、言い回しが独特のものになってしまい、論文としてのルールからは悦脱してしまいがちです。まずはマニュアル通りに進めてみるのが一番です。先程、テーマや目的に基づいて、序論と本論と結論に分け、箇条書きにすることをおすすめしました。構成やルールを意識して書くのは、その後に文章の肉付け作業からです。

マニュアルや英語辞書を手にしながら、一度ルールに沿って作成してみましょう。投稿規定もあると思うので、そちらも意識しながら書いてみてください。最初から完璧に仕上がる人はまずいません。間違ってもいいのでまずは書いてみることです。

一通り自分で最初から最後まで作成してみて、その後に自身の目で内容をチェックしてみましょう。単語の使い間違いがないか、スペルは合っているか、英文法としておかしなところはないか、細かく確認してみてください。それらの確認が終わったら、内容を全体的に確認しましょう。伝えたいことが伝わっているか、曖昧な書き方をしていないか、文章として間違っているところはないかなど、一度自分の目で確かめてみましょう。

 

一通り書いたら、校正サービスを利用してチェックしてもらおう

一通り自分でチェックをしてみて、間違いやおかしなところは修正しましょう。ですが、自分で作成して自分でチェックをするのには限界があります。まして、論文という規定も細かい難しい書面となると尚のことです。

最終的には英文校正の業者さんに校正の依頼をしましょう。もちろん安い料金ではないので、金銭的な余裕と提出までにまだ時間がある場合に限りますが、きちんと然るべき場所で論文として受け取ってもらい、査読してもらうには専門業者へ校正してもらうことをおすすめします。

きっと自分では気付けなかった間違いやミスに出会えるはずです。英文校正は、依頼をした原稿を正しく校正してくれることがメインの業務ですが、依頼した側にすれば、それだけではなく英語の勉強へも繋がるのです。

校正された原稿を自分で確認せずに投稿してしまえば、自分がどこで間違い何が苦手なのかを知ることもなく終了してしまうだけです。きっと同じミスを何度も繰り返すことでしょう。それではいつまで経っても自身の英語力はアップしません。せっかくお金を掛けて校正してもらうのであれば、自分がどこをなぜ間違えたのか、どんな凡ミスがあったのか、全てを把握すべきです。それらを知ることで同じ間違いは二度と起こさなくなるでしょうし、自分が苦手や分野や勘違いして覚えていた文法などに気付くことができるかもしれません。英文校正はまさに一石二鳥のアイテムです。英語のプロ、校正のプロに見てもらえるのですから、有効活用しない手はありません。

もし、何度か論文を提出する機会があれば、やはりその都度校正依頼をした方がいいと思います。慣れてくるほどミスが起きやすいからです。そして、繰り返すうちに英文法だけではなく、英会話やちょっとした英文書など、英語に関することが自然と得意になってくるはずです。

 

まとめ

英語論文を上達させることは、結果として自身の英語力を上達させることに繋がります。記入方法を正しく覚えて守って作成すれば、自然と他の英文書を作る力も身に付くでしょうし、論文というハードルの高い分野から入ればちょっとした英語はすぐお手のものになるはずです。

そして、校正としてだけでなく勉強の一環として英文校正を利用することは、効率的にもとても良いと言えるでしょう。論文を使って英語のプロフェッショナルを目指しましょう。

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