英語の論文作成は難しいと感じる理由

公開日:2017.11.25
最終更新日:2023.09.06

幼い時から英語に慣れ親しんでいる人や、語学留学をして、英語を身近に感じている人にとっては、英語で文章を書く事は特に難しいというわけではありません。ですが、日本人のほとんどが英語に慣れていないという現実です。世の中はどんどんグローバル化が進んでいるため、外国人と触れ合う機会や、英語に触れる機会が増えてきていますよね。そのなかでも、日常会話は出来ても、英語で論文を作成するとなると、かなりハードルが上がってきますね。なぜ、英語で論文を作成するのが難しいと感じてしまうのか、まとめてご紹介します。

 

日本語と英語の文章構成が違う

日本語にも、色々な表現方法があったり、文章の構成によっては、伝わり方がちがったりする事がありますよね。英語も同じく、表現方法が様々であったり、単語もたくさんあるし、文法も色々と使い方があるので、日本語に慣れている人にとっては、英語は本当に複雑だと思います。そもそも、日本語の文章構成と、英語の文章の構成はかなり違っています。その文章構成を理解する事から始めてみましょう。

日本語と英語はそもそも、語順が違ってきます。日本語は主語、目的語、動詞の順番に単語を並べますが、英語は主語、動詞、目的語の順番に並んでいるため、日本語とは文章構成が全然違います。また、日本語では、主語を省略して話をしても、会話は成立しますが、英文では主語を省略する事はほとんどありません。そして、当たり前の事ですが、日本語はひらがな、カタカナ、漢字の三種類で構成されますが、英語はアルファベットで構成されています。日本語に慣れている日本人からすると、アルファベットを見るのは慣れていないので、どうやって読めばいいのか分からない状態になると思います。

そして、発音も全然違います。有名な英単語はなじみがあるかもしれませんが、専門的な分野の英単語となると、まずどうやって読むかが分からず苦戦すると思います。スペルもそうですが、英語は発音をして覚えておく方がいいでしょう。文章の構成が違いすぎる英語ですが、読んでいくうちに単語の意味が分かったりすると、楽しくなってくるはずです。

 

結論から先に書くのが、英語論文のルール

日本語で論文を書く時もそうですが、英語で論文を書く時のルールがあります。それは、結論から先に書く事です。日本語で論文を書く時は、序論と結論を順番に書いていくと思います。ですが、英語の論文は結論が先に来るようです。論文やレポートを書く上で、必須の要素があります。まず、タイトル、そして、序論と結論、参考文献が必須要素になります。それらを合わせて、論文やレポートを作成していく必要があります。

英語で書く時、まずタイトルをつけると思います。タイトルは論文にとって、最も重要であり、内容を端的に示す部分であり、読む人の興味を引くようなタイトルをつけなければなりません。そして、結論を書いていきます。結論は、まとめとされる部分です。最初にタイトルのように分かりやすく結論を示し、その結論に至った過程を序論で書き進め、最後にまたまとめていくという形になります。結論は、本文に対しての総括の部分であるため、本文中には無かった新しい情報を盛り込まないようにしましょう。そして、序論で結論についての事を詳しく書いていきます。

導入部分と言えるところなので、論文やレポートの目的であったり、研究した背景や考察の背景、研究した方法などを序論で明らかにしていきます。そして、大事なのが、参考文献です。参考文献無しでは書けないと思います。なので、論文を仕上げる時に使用した資料であったり、文献を最後に情報として書いておきましょう。

 

徹底的にリサーチし、論理的な構成にする必要があるから

ただでさえ、英語に対して苦手意識がある方は本当に論文なんて書けるのか不安ですよね。そして、論文を書くまでの下準備に時間がかかると思います。たしかに、何も勉強せずに急に書き始めるのは無理だと思います。そのためにも、自分の書きたい論文に関しての専門的知識を身に付けておく必要があります。日本語の表記では分かる表現も、英語になると分からない事があります。

そのために、英語の専門分野の文献や本、などに目を通しましょう。その中から、専門的単語や表現方法を抜きだし、調べておくのが効率的な勉強方法だと思います。徹底的にリサーチしなければ、書けないという事もあるかもしれません。自分で書く時は、その目的と書きたい内容を明確にすることが大事です。目的は、課題としての論文なのか、また発表しなければならないのかによって、書き方や表現なども変わってくると思います。そして、書く前に書きたい内容の資料をたくさん読み、自分の書きたい内容のヒントにしていきましょう。

なぜ、下準備で過去の文献や論文を読むのかについてですが、事前に目を通すことで、今から書こうとしている論文の構成の参考になったり、読みやすいなと思った論文を参考にして書く事が出来るからです。調べたり、下準備をするのはかなり面倒くさい事だとは思いますが、この作業をおろそかにしてしまうと、良い英語の論文は書けません。時間をかけて、徹底的に調べた後で、英語の論文を仕上げてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

英語での論文やレポートに苦手意識を持っている方は、たくさんいらっしゃると思います。そもそも、日本語の表現と英語での表現、文章の構成は全然違います。その仕組みや意味を理解する事から勉強してみましょう。

専門的な分野の論文を書かないといけないという時は、過去の資料や文献を読みましょう。その中から、専門的な英単語であったり表現方法を抜きだし、調べていくと効率的に勉強出来ます。過去の資料を参考にしていくと、自分の論文の構成に役立ったり、読者にとって読みやすい文章になると思います。下準備は大変ですが、良い論文を書くためにも、しっかりと準備をされてみてはいかがでしょうか。

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