英文校閲と英文校正の違いとは?

公開日:2021.03.04
最終更新日:2021.10.11

「校正」と「校閲」とはそれぞれどんな作業で、どのような違いがあるのでしょうか。
実は「校正」と「校閲」は、目的や作業の内容が大きく異なります。どちらも記事の質を高めるのに必要不可欠で、「校正」と「校閲」はそれぞれ行うメリットがあります。また、もし「校正」と「校閲」が十分に行われなかったら、記事の信頼性やコスト面にどのような影響があるのかについてもご説明します。

 

「校正」と「校閲」は何をするか

「校正」と「校閲」は似たような響きの言葉であり、あまり区別なく使われていることもありますが、実はこの2つの言葉は異なる作業を意味しています。
両者の大きな違いは、2つの文章を比べて修正するのか、1つの文章だけを見て正すのかという点です。

「校正」とは

「校正」とは、印刷物等が原稿を正確に反映しているか確認し修正する作業です。
具体的には、印刷物等を元の原稿と比べて、文字や文章、レイアウト、色合いなどに間違いがないか確認し、修正します。執筆者が原稿に書いたことが、印刷物に正しく反映されているか、意図したものと違う文面やデザインになっていないか、確認し修正するのが目的です。
また、2つの原稿を比較して確認するだけでなく、一つの文章に対し、誤字脱字のチェックや表記の揺れなどを確認・修正することも校正といいます。

「校閲」とは

一方「校閲」は、事実の誤り、不適切表現があるか調べて訂正することです。
「校正」で確認する「原稿との相違」や「文字表記の間違い」の確認とは異なり、「文章内容の事実確認」や「不足情報を補うこと」がメインになります。
文章に記載されている内容の事実自体に踏み込むため、「校閲」には辞書や文献などの一次資料を確認しデータや情報が信頼できるものか見極めることも必要になります。
また、WEB上記事での「校閲」ではリンク先の内容も確認するなど、記事内容の矛盾を徹底的に調べ修正する作業も含まれます。「校閲」でチェックする項目として、以下のようなものが挙げられます。

  • 人名・地名などの固有名詞
  • 歴史的事実
  • 差別用語・不適切表現の有無
  • 文章の一貫性
  • 引用・参照した箇所があれば、引用・参照元が正しく書かれているか
  • 著作権などの問題表現の有無

「校正」と「校閲」をすることのメリット

丁寧に書いたつもりでも、第三者の目で見直すと、誤りや不自然な表現が複数見つかることが一般的です。
「校正」と「校閲」をすることにはそれぞれ以下のようなメリットがあり、「校正」と「校閲」がしっかりなされた文章は、執筆者が意図したことが正確に反映され、誤字脱字がなく内容的にも正しいものになります。

「校正」をすることのメリット

「校正」をするということは、原稿の内容を正しく反映しているだけでなく、誤字脱字や表記のゆれなどの「文字表記の誤り」がない文章に修正できるということですが、この点においては作業的なメリットになります。
では、誤字脱字や表記誤りの無い論文、もしくは企業の商品やサービスページを読んだ時のことを考えてみましょう。
とても読みやすいため、内容も理解しやすいと思います。そのため、論文では内容の信憑性が、商品やサービスの事に対しては、企業への信頼度が高まります。

「校閲」をすることのメリット

「校閲」をすることには、不適切な表現がなく正しい事実のみが書かれ、必要十分な情報を含んだ文章に仕上げることができるという作業的メリットがあります。
「校正」同様、作業的なメリットのみではなく、「校閲」を行うことで文章自体の質が格段にあがり、記事や文章を通して、その文を書いた人や企業への信用度がさらに上がっていきます。

 

「校正」や「校閲」が不十分だとどうなる?

インターネットはたくさんの情報を気軽に収集できて便利です。
しかし、中には正確さに欠ける内容を発信するウェブサイトもあり、誤字脱字も書籍等に比べて多いと言われます。
一方たいていの書籍等は、プロが「校正」や「校閲」をしてから出版されているため、多くのウェブサイトに比べて内容の信頼性が高く、誤字もあまり見かけません。
もし、「校閲」や「校正」が十分なされなかったら、誤字脱字や間違った内容を含んだまま、また不適切な表現を含んだままの文章が世に送り出してしまう可能性があります。

内容や執筆者への信頼性が揺らぐ

たとえ内容が素晴らしくても、文章に誤植が多ければ、内容の信ぴょう性にまで疑問を持たれてしまうかもしれません。また、意図して書いたものでなくても差別的用語などの不適切表現が含まれていたとしたら、執筆者への信頼性まで揺らいでしまいます。後日訂正をしたとしても、信頼を回復するのはかなり難しいでしょう。

コストが発生する場合も

さらに、もし重大な間違いがあれば、回収の上刷り直しをする必要があるなど、多大なコストを要します。
他の文章と同じまたは酷似する表現があって引用元が明示されていなければ、著作権侵害に当たり出版停止になる可能性もあります。
執筆者が「盗用」しようと意図して書いたわけでなくても、他の文章と表現が酷似していたり引用元を明記していなかったりすれば「盗用」に当たり、厳しい処分を受けることになります。
「盗用」は英語で「plagiarism」と言い、欧米では以前から厳罰の対象とされてきました。
このため、大学等では正しい文献の引用方法などが、細かく指導されています。日本でも近年周知されつつあり、「盗用」が判明した場合は学生なら退学や学位取り消しもあり得ますし、研究者であればキャリアに致命的な悪影響を及ぼします。

 

「校正」と「校閲」はとても重要!

どんなに丁寧に書いても、見直すと誤りや不自然な文章などが見つかるものです。また、自分で何度見直したとしても、第三者の目で「校正」や「校閲」をすると、書き手が気付かなかったミスや矛盾点が発見できるのが一般的です。

いったん世に出された文章は、間違いがあった場合に修正しようとすると、コストがかかります。また、インターネットが普及し誰もが情報発信できる現代では、修正前の文章を完全に世から消し去ることは難しくなっています。

「校正」と「校閲」の作業を通じて、執筆者の原稿の内容を正確に反映させ、単純な誤字脱字だけでなく内容の誤りなども正すことができます。出版・公表する前に「校正」と「校閲」をきちんと行うことで、記事の質を高めることが可能となるのです。

このように、「校正」と「校閲」は決して疎かにできない非常に重要な作業でありプロセスです。質を上げ、正確を期するため、自分で行うよりも第三者、特に「校正」と「校閲」のプロである専門の業者に頼むのが得策でしょう。

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まとめ

「校正」と「校閲」はそれぞれ異なる作業であり、「原稿との齟齬をなくす」、「言葉や内容が正しい文章にする」などのメリットがあります。いったん出版された記事は修正することが難しいため、「校正」と「校閲」が不十分だと信頼性が落ちたり、コストが発生したりする可能性があります。

記事の出版前には、「校正」と「校閲」を行うことは重要であり不可欠の作業となっています。

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