資格は必要?英文校正会社への就職活動

公開日:2019.06.11

英語力、語学力を生かして仕事をしたいと考えた時に、選択肢のひとつとして、英文校正者という働き方があります。その存在は知ってはいるものの、英語の翻訳や通訳に比べると、少しマイナーと言えるかもしれません。しかし自分の長所として、語学力以外に集中力や正確性といったことが挙げられるのであれば、校正という仕事にも目を向けてみると良いかもしれません。具体的な業務内容や、求められるスキルや資格について見ていきましょう。

英文校正会社での主な業務

自分の英語力を生かしたい、好きな英語で食べていきたい、そういった動機のもと、英文校正会社への就職を検討する方も少なくないでしょう。確かに、高い語学力が求められますし、成果として目に見えて分かりやすいので、自分の好きなことを生かしてやりがいが得られる仕事と言えるかもしれません。ただし、英語の校正のみをしていきたいと考えるのであれば、志望先の業務内容をきちんと確認しておく必要があります。

一口に「英文校正会社への就職」と言っても、どの程度英文校正に関する業務があり、どの程度自分がその業務に携われるのかは、その会社次第となってしまうのが現実です。英文校正・翻訳と通訳サービスを併せて行っている会社もあれば、英文の履歴書・書類作成代行サービス、英語を使ってリサーチを行うなど、業務内容は様々です。自分がどういった形で英文校正に関わりたいのか、目標をあらかじめ明確にしておくのが、就職活動に向けての第一歩と言えるかもしれません。

ただ理解しておくべきなのは、「英文校正」という専門性の高い業務を行う会社でも、あくまでひとつの会社という組織だという点です。取引会社や依頼者とのやり取り、書類作成、編集作業など、直接校正と関わりのない仕事をこなす必要があるのは当然です。特に就職して間もなくであれば、様々な雑務を任されることもあるでしょう。そういったことをふまえて、将来的に自分がどの程度英文校正に携われるのかはリサーチしておく必要があります。現実的に、英文校正のみに従事するのは難しいと考えておくと良いかもしれません。

もちろん、翻訳者や校正者を専門的に雇用しているケースもありますので、自身の希望する働き方に応じて志望先を定めると良いでしょう。フリーランスとして活躍するという方法もあります。ただ、そのように専門性が高まれば高まるほど、当然、求職者に求めれらる能力や経験も高くなると言えます。「校正者」として雇うからには、すぐに活躍できるような人材を取りたいと考えるのが雇用主として当然のことです。より専門的に働きたいとするならば、さらにスキルアップしていくことが大切です。

求められる能力・資質

校正者に求められる能力や資質にはどういったものがあるのか、なぜ大切なのかについて、ここでは主に3つ取り上げておきます。英文校正という仕事に従事するには、英語力・語学力があるだけでは不十分だということを知っておいてください。英語・日本語の語学を扱うのが苦にならないほど好きだという気持ちも大切ですが、やはり向き不向きはあるものです。

1つ目は、集中力があることです。他の仕事でも大切ではないかと言われればもちろんそうなのですが、特に校正をする際には欠かせない能力です。校正する内容は、文章のみでないこともあります。たとえば複雑な数値が書き並べられた表やグラフ、数値の羅列などが含まれていることもあります。さらに、原文が手書きのものだと判別しづらいことがありますし、そうでなくても誤字脱字が多い文章を読むのには根気が必要です。そういったものに、長時間向き合って作業を続ける集中力が、校正者には求められるのです。

2つ目は、正確性です。文章をより適切で、誤りのないように仕上げるのが校正者の仕事です。誤字脱字を見つけるだけでなく、きちんと意味が通る流れになっているのか、翻訳前と翻訳後の内容に相違がないのか、きちんと見極めることが求められます。正確性の高い人物とはどのようなものかと言えば、書かれている内容を客観的に、そして常に疑問を持ちながら読み進められる能力の有無が左右してきます。時に自分の知識をも疑うことが必要です。ほんの些細なことでも、自ら調べて「正確な」文章に仕上げていくのが重要なのです。

3つ目は、自分の考えをうまく伝える能力です。一見、コミュニケーション能力は校正の仕事とは無縁のようにも見えるのですが、翻訳者や編集者、ライター、依頼者といった人々と、文章を仕上げていく中で意見をすり合わせていく場面が出てきます。差し障りがないように、指摘するという場面も出てくることでしょう。客観的に、的確に簡潔に意見を言うことで、社内のチームワークや依頼者とのやり取りを円滑に進めていくのが必須だと言えます。

あると有利な資格

英文校正者になるには、多くの場合必須な資格があるというわけではありません。実務経験が重要視される世界ですので、語学力や経験さえあれば英文校正会社で働くことは可能です。ただもちろん、資格が有利に働くこともあります。校正者としての経験が十分でない場合には資格があることでそれを補うことができたり、有資格者が優遇されたりといったことも考えられます。

英語に関する資格については必須でないにしろ、TOEICやTOEFL、英検といったものを採用時の基準として挙げていることもあります。資格があれば採用につながるという保障はありませんが、分かりやすく自分の英語能力をアピールするのに明確なツールだとも言えます。その他英語に関する資格としては、国連英検、ケンブリッジ英検、全商英検など多岐に渡ります。

志望先の取り扱い業務に合わせて、何かに特化した英語の資格を取得しておくのも良いかもしれません。たとえば通訳案内士、ビジネス通訳検定、日商ビジネス英語検定、工業英語能力検定、観光英検などがあります。また翻訳と校正の仕事内容は異なりますが、翻訳のスキルは校正者として使えますし、会社によってはどちらもカバーできる人材を求めていることもあります。翻訳に関係する資格としては、ビジネス翻訳資格、翻訳技能認定試験、JTF(ほんやく検定)、TQE(翻訳実務検定)といったものがあります。

英語以外の資格としては、MOS、基本情報技術者、ITパスポート試験などのPCスキルに関する資格、ビジネス実務マナー検定や秘書検定、コミュニケーション能力認定資格などの社会人として身につけておきたいスキルに関するものがあります。これらはアピールポイントとなる程度かもしれませんが、実際に業務をこなしていくうえではいずれも重要な能力です。PCやビジネスマナーに関するものは「必須の資格」ではありませんが、「必須のスキル」であることには間違いありません。就職活動までに余裕があるのであれば、スキルアップしておくのもおすすめです。

まとめ

英文校正会社を就職先として志望するのであれば、取り扱い業務や求められるスキルについてしっかりとリサーチしておく必要があります。英語を生かして校正の仕事をしたいと就職したものの、思っていたほど英文に触れる機会がなかったというように、ギャップを感じる方も少なくありません。

どの程度英文校正に関わる仕事があるのか、そこで求められる能力はどういったものなのか、きちんと調べておきましょう。そしてそれに応じて、本格的に就職活動を開始するためにスキルアップしておきましょう。校正者として働く際に必須の資格はありませんが、自己PRにつながる資格はたくさんありますので、ぜひ取り組んでみてください。

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