語学力を活かして就職!英文校正者と校閲者の違いは何?

校正と校閲には、どのような相違点があるのでしょうか。英文校正会社のWebサイトを確認すると、明確に区別して記載されていることが実は少ないのです。英文の添削やチェックを行っている会社では、双方を明確に分けて作業するのではなく、校正・校閲作業を併せて行っている場合が多いためかと思われます。サービスによっては校正のみが行われるケースもありますが、本来、より完成度の高い文章に仕上げるには、校正・校閲どちらも欠かせない工程です。

英文校正の仕事

まず「校正」は、誤字脱字、文法や文章表現の誤りを正す作業を指します。主に、翻訳された英文が「英語の文章として正しいものか」ということを重点的にチェックするものです。書かれている内容に踏み込むことはなく、スペルミスや英文表現のみを添削・チェックするのが、一般的な英文校正者としての仕事です。すべての単語や語彙、専門用語についてもチェックが入るので、「英文としてスムーズな」文章に仕上げるという点では問題ないでしょう。

特に英文校正では、ネイティブチェックの有無、そしてその精度の高さが重要となってきます。主に校正作業の中の「文法や文章表現の誤り」に関わってくる部分です。全体を通して問題ない文章に仕上げるのは、英語力・語学力に長けた校正者に任せておけば十分です。英文として破綻なく、読みやすい文章には仕上がるはずです。ただしさらに完成度の高い文章に仕上げるためには、やはり英語を母国語とするネイティブのチェックが欠かせません。

もちろん、校正を依頼する文章の読み手が誰なのか、どういった場面で使うものなのかによっても、求める英文のレベルや完成度は異なるでしょう。ごくカジュアルな場面で用いる文章ならば、簡易的な校正サービスを用いると良いでしょう。最近では、非常に安価でスピード重視のサービスも充実しています。当然校正が丁寧な会社であれば料金が上がりますので、サービス利用者としては、目的に応じて英文校正会社を選択するのが賢い方法だと言えます。

校正者として就職を希望する場合には、自信の能力を把握して、どの程度対応できるのかを自分の中で明確にしておく必要があります。就職先を検討する際には、その会社がどのような校正サービスを行っているのかきちんと確認しておくべきです。「英文校正者」としての募集があったとしても、実際は校正・校閲の両方の意味合いで表現されていることがあるためです。スキルアップやキャリアアップを目指すのであれば、もちろん双方に精通しているのがベストなのですが、専門性の高い文章になればなるほど、それは難しくなります。

英文校閲の仕事

では「校閲」とはどのような仕事なのかと言うと、文章の内容に問題がないかをチェックするものです。翻訳後の文章ということであれば、原文との矛盾がないのかといったことまで踏み込んで添削・修正する場合もあります。これは会社によって、もしくは提供するサービスによってどの範囲まで英文校閲を行うのかに違いはあります。

校閲者として就職を希望する際には、志望先がどのような範囲で英文校閲サービスを提供しているのか、主にどういった分野の文章に対応しているのかをしっかりとリサーチしておきましょう。文章内の事実関係を確認する場合、参照元が信頼できる情報を提供しているのか見極めて、さらに調べたりする必要っがあります。そのため、何かひとつでも得意分野を見つけて、自分の専門分野を磨いていくと就職に有利となるでしょう。

依頼する側としても当然、どこまでの範囲で校閲を希望するのかをもとに会社を探し、どの程度の校閲を希望するのかをきちんと提示しておく必要があるでしょう。特に、たとえば医学、法律や特許技術等、専門性が高い文章に関しては、あらかじめ十分に確認しておくべきです。この点については校正でも校閲でも言えることですが、あまりに高度な内容の場合には、適切に修正を加えることができないこともあるためです。可能であれば、その分野を専門に取り扱っている会社を探し、依頼する前にどういったレベルの内容なのか伝えておくと良いでしょう。

「校正」と「校閲」それぞれの違いについては、辞書によっても定義は多少異なりますし、英文校正・校閲サービスを提供している会社によっても関わる作業内容が異なります。ただ共通して言えるのは、翻訳された文章をより良く、完成度の高いものに仕上げるためにチェックを入れることです。そのため英語力を活かして校正者や校閲者になりたいと考える場合には、依頼者の希望に応じて精度の高いものに仕上げていくため、疑問点を見つけて確認するという作業を怠らない姿勢が重要だということです。

校正者・校閲者の適正とは

高い完成度を求めて、疑問点を見つけて確認するには、何より集中力が欠かせません。何時間もひとつの文章に向き合って作業することも珍しくありません。時には、自分の専門外の内容で苦戦することもあるでしょうが、諦めず最後までやりきるという根気強さを持って継続する必要があります。また困難にぶつかった時に、調査力、情報の取捨選択と言う能力も必要になります。校正者にもこの力が必要ですが、文章の内容に踏み込んでチェックを入れる校閲者にとって、リサーチ力はより欠かせないスキルと言えるでしょう。

また、疑問を持つ視点も大切です。ほんの些細なこと、自分が得意とする分野の知識でも、疑問に感じる視点を忘れないことが重要です。またそれを後回しにせずすぐに調査して文章の精度を高めようとする姿勢が、校正者・校閲者ともに求められる姿勢です。知識が豊富なのも望ましいスキルではありますが、それよりも好奇心を持って仕事に臨み、向学心を持ってスキルアップしていくような意欲が、プロとして活躍していくために欠かせない部分です。

さらにもう1つ大事な適性として、コミュニケーション能力を挙げておきたいと思います。少し意外のように思われるかもしれませんが、校正者や校閲者はただ机に向かって黙々と作業を進めているわではありません。文章に関する疑問点や確認事項、修正を入れるかどうかの相談など、多くの部署や各担当者とのディスカッションが必要な場面が多いのが実際の現場の様子です。作業を円滑に進めるためには、コミュニケーション能力の高さも必然的に求められるということです。

まとめ

英文校正サービスを行っている会社において、校正者と校閲者について、明確な定義づけや範囲の区別がなされていないこともあります。ですが、校正は英文の完成度を高めること、校閲は内容の完成度を高めること、といった認識をしておくと簡潔で分かりやすいかもしれません。

翻訳された文章をより良いものにするには、どちらの工程も欠かせないもので、いずれも技術が必要です。校正者や校閲者として働くには、集中力の高さは大前提として重要ですが、さらに些細な疑問をもきちんと確認し、好奇心・向学心を大事にできる人が向いていると言えます。コミュニケーション能力を持って、チーム全体で完成させようという意欲も大切でしょう。

TOPへ戻る